資格を取ろうか迷ったとき、「今から取って意味があるのだろうか」と考えたことはありませんか。時間もお金もかかるだけに、慎重になるのは当然でしょう。
私はこの3年ほどで、ITパスポート、FP3級、簿記3級の3つの資格を独学で取りました。仕事に直結したわけではありませんが、一般教養として役に立ったと感じています。

今から資格を取っても意味があるのか、時間とお金をかける価値があるのか迷っています。

私は3年で3つの資格を独学で取りました。稼ぐまでには至っていませんが、学んだことは暮らしの中で役に立っていますよ。
- 今から資格を取る意味への迷い
- かかる時間とお金への不安
- 役に立つ資格の選び方
この記事では、資格を取る意味と、メリットとデメリット、60代の私が感じた本音をまとめました。これから学び直しを考えている方が、自分に合った資格を選ぶ参考になればうれしいです。
資格を取る2つの意味

資格を取る意味は、大きく分けると2つあります。
ひとつは、知識や技術を持っていることの「証明」です。もうひとつは、勉強を通して知識を身につける「学び」そのものの価値です。私自身は、後者の意味を強く感じています。
客観的に示せる知識と技術
資格があると、その分野の知識や技術を一定のレベルで持っていることを、ほかの人に示せます。
自分で「分かります」と言うより、資格の名前を伝えるほうが短い時間で相手に伝わるのです。
これが、資格のいちばん分かりやすい意味でしょう。
体系的に身につく知識
資格の勉強では、決まった範囲を順番に学んでいきます。
ふだんは断片的にしか知らなかったことが、勉強を通してひとつにつながっていきます。
知識を体系的に身につけられることは、資格の勉強ならではのよさです。
一般教養として役立った学び
私が取った資格は、どれも仕事に直結したものではありません。
それでも、ニュースを見たときや家計を考えるときに、学んだことが役に立つ場面があります。
一般教養として身についた知識は、年齢に関係なく生活を支えてくれると感じています。
私が取った3つの資格

私はこの3年ほどで、3つの資格を取りました。
取った順に、ITパスポート、FP3級、簿記3級です。どれも独学で、勉強期間はそれぞれ3ヶ月ほどでした。講座には通わなかったので、費用はほぼテキスト代だけで済んでいます。
- ITパスポート(2023年10月)
- FP3級(2024年6月)
- 簿記3級(2026年7月)

最初に挑んだITパスポート
最初に取ったのは、2023年10月のITパスポートです。
パソコンやインターネット、情報セキュリティなど、ITの基本を幅広く学べる国家試験です。
社会人として必要な知識を、あらためて身につけられたと感じています。
お金の知識を深めたFP3級
次に取ったのが、2024年6月のFP3級です。
FPは、税金や保険、年金、資産の管理など、暮らしのお金について幅広く学ぶ資格です。
投資についても、知識として役立てられる資格だと感じました。
求職にも生かせる簿記3級
いちばん新しいのが、2026年7月に取った簿記3級です。
会社のお金の流れを記録するしくみを学ぶ資格で、3ヶ月の独学で合格しました。
勉強のしかたは、簿記3級の独学がつらい社会人へ70点戦略にくわしく書いています。
資格を取るメリット

資格を取ることには、いくつかのメリットがあります。
就職や転職で有利になりやすいことや、給与に反映される場合があることは、よく知られているところです。私自身が感じたことも交えて、主なメリットを紹介します。
就職や転職での有利さ
資格は、就職や転職、部署の異動などで有利になりやすいと言われています。
その分野の知識があることを、書類の上でも分かりやすく伝えられるからです。
応募できる仕事の幅が広がるきっかけにもなるでしょう。
業務独占資格と求人の幅
資格の中には、その資格がないと法律上できない仕事があるものがあります。
こうした資格は業務独占資格と呼ばれ、電気工事士や危険物取扱者などが知られています。
業務独占資格は、応募できる求人の幅を広げてくれる資格です。
資格手当と給与への影響
会社によっては、資格を持っていると資格手当が付くこともあります。
毎月の給与に少しずつ上乗せされるので、長く働くほど差が出てくるでしょう。
ただし、手当があるかどうかは会社ごとに違うため、事前に確かめておくと安心です。
自信と知識の広がり
勉強を続けて合格すると、自分にもまだできるという自信がつきます。
退職後に簿記3級に合格して感じたのは、人生はいつまでも分からないことが多いということです。新しい知識や知らないことはまだたくさんあり、常に学ぶことが必要だと思っています。
学んだ知識が広がることで、見える世界が少し変わるのも資格のよさです。
資格を取るデメリット

一方で、資格を取ることにはデメリットもあります。
時間やお金がかかることに加え、取ったからといって必ず仕事につながるとは限りません。私の経験も含めて、知っておきたい点をまとめます。

時間はかかる独学の勉強
独学なら、費用はテキスト代くらいで済むのが利点です。
その代わり、勉強の時間はしっかりかかります。私の場合、どの資格も3ヶ月ほど続けて勉強しました。
講座を使えば早く進むこともありますが、そのぶん費用がかかるのは避けられないでしょう。
お金を稼ぐまでには届かない現実
資格を取ったからといって、すぐに仕事や収入につながるとは限りません。
私の場合も、取った資格が期待外れだったわけではありませんが、お金を稼ぐところまでは至っていないのが正直なところです。
資格は、それだけで仕事を保証してくれるものではありません。
更新や維持の手間
資格の中には、定期的な更新が必要なものもあります。
講習を受けたり、更新の費用がかかったりと、取ったあとも手間やお金がかかることがあります。
取る前に、更新が必要かどうかを確かめておくとよいでしょう。
おろそかにしたくない実務と人のつながり
資格の勉強に力を入れすぎると、ほかの大切なことがおろそかになるという声もあります。
職種によっては、資格より実務の経験が重視されることも少なくありません。
人とのつながりや現場での経験も、資格と同じくらい大切にしたいものです。
定年後の資格の生かし方

定年前後の世代にとって、資格はどう生かせるのでしょうか。
再就職を考えるときには、「この人は何ができるのか」を短い時間で伝える材料になります。仕事だけでなく、暮らしの中で役立つ場面もあるでしょう。私が考えている生かし方をお伝えします。
求職に役立つと考える簿記
3つの資格の中で、求職に役立つと考えているのが簿記です。
会社のお金の流れが分かる知識は、事務や経理などの仕事で生かせる場面があるからです。
定年後の再就職では、何ができるかを資格で示せることが強みになります。
面接で話せる材料
資格は、面接で自分をアピールする材料にもなります。
退職後も新しいことを学び、合格まで続けたという事実は、意欲を伝えることにもつながるでしょう。
資格の名前だけでなく、なぜ取ったのか、どう勉強したのかも話せるようにしておくと安心です。
暮らしに役立つ知識
資格の知識は、仕事以外でも役に立ちます。
FPで学んだ税金や保険、年金の知識は、家計を考えるときの手がかりになります。ITパスポートの知識は、ネットの詐欺やセキュリティに気をつけるうえでも役立つものです。
暮らしを整えることも、資格の大切な生かし方だと思います。
次に目指す2級への迷い

3つの資格を取ったあと、次に考えているのが2級です。
簿記もFPも、3級の上に2級があります。ただ、2級は3級より範囲が広く、内容も難しくなります。挑戦したい気持ちと、続けられるかという不安の両方があるのが今の正直な気持ちです。
簿記とFPの2級という目標
次の目標として考えているのは、簿記とFPの2級です。
3級で学んだことを土台に、もう一歩深く学んでみたいと思っています。
2級まで取れれば、知識の幅も、人に伝えられることも広がるでしょう。
独学では難しいという実感
ただ、2級は独学では難しいと感じています。
3級は3ヶ月ほどの独学で合格できましたが、2級は範囲も量もずっと多くなります。
合格を目指すと決めたら、スクールに入って追い込む必要がありそうです。
時間と気力との相談
いちばんの心配は、時間と気力がどこまで続くかです。
若いころのように、長い時間集中して勉強するのは簡単ではありません。
それでも、やる気を続けられれば、挑戦する価値はあると考えています。
時間とお金を無駄にしない資格選び

資格を取るなら、時間とお金を無駄にしたくありません。
そのためには、取る前に「本当に自分に必要な資格か」を見極めることが大切です。私の経験から、資格を選ぶときに考えておきたいことをまとめました。
目指す働き方からの逆算
まず考えたいのは、これからどんな働き方や暮らし方をしたいかです。
目指す仕事が決まっていれば、そこで必要とされる資格から選ぶのが近道でしょう。
目的がはっきりしているほど、資格選びで迷わなくなります。
本当に必要かの見極め
人気があるから、なんとなく役立ちそうだから、という理由だけで選ぶのは避けたいところです。
求人の条件に書かれているか、実務の経験のほうが重視されないかなども確かめておきましょう。
学ぶこと自体を楽しみたい場合は、それもひとつの立派な理由になります。
費用と勉強時間の見積もり
取る前に、どれくらいの費用と時間がかかるかを見積もっておくと安心です。
独学ならテキスト代、講座なら受講料がかかり、受験料も必要になります。
1日にどれくらい勉強できるかを考えて、無理のない計画を立ててください。
資格を取る意味によくある質問

資格について、よく聞かれる疑問をまとめました。
私が独学で3つの資格を取った経験もまじえてお答えします。試験の制度や内容は変わることがあるので、受験する前には主催団体の最新情報を確かめてください。
60代から資格を取る意味
60代からでも、資格を取る意味は十分にあると思います。
仕事に生かすだけでなく、学ぶこと自体が毎日の張り合いになるからです。
人生には分からないことが多く、学び続けることに年齢は関係ないと感じています。
役に立ちにくい資格の見分け方
求人で求められていない資格や、実務の経験が重視される仕事の資格は、それだけでは評価されにくいことがあります。
取る前に、求人情報などで実際に求められているかを確かめてみましょう。
役に立つかどうかは、自分の目的によっても変わります。
独学と講座の選び方
3級のように範囲がそれほど広くない資格なら、独学でも十分に目指せます。
私は3つとも独学で、費用はほぼテキスト代だけでした。
範囲が広く難しい資格なら、講座を使うことも考えるとよいでしょう。
勉強時間を確保する工夫
毎日少しずつでも、勉強する時間を決めておくことが大切です。
次の2級に進むなら、合格を目指すと決めた時点でスクールに入り、集中して取り組む必要があると考えています。
作業の区切りにコーヒーを入れて気分を切り替えるのも、私なりの工夫です。くわしくは60代のコーヒー時間 一杯で心と体を整えるに書いています。
更新が必要な資格の注意
資格によっては、一定の期間ごとに講習や更新の手続きが必要です。
更新をしないと、資格が使えなくなるものもあります。
取る前に、更新の有無と費用を確かめておきましょう。
再就職で評価されやすい資格
業務独占資格のように、その資格がないとできない仕事の資格は評価されやすい傾向があります。
事務の仕事なら、簿記のようにお金の流れが分かる資格が生かせる場面もあるでしょう。
どの資格が評価されるかは地域や職種によって違うので、ハローワークなどで相談してみるのもおすすめです。
役に立つ道具としての資格

私はこの3年ほどで、ITパスポート、FP3級、簿記3級を独学で取りました。仕事に直結したわけではなく、お金を稼ぐところまでは至っていませんが、一般教養として役に立っています。
資格には、知識を証明できることと、学びそのものの価値があります。一方で、時間とお金がかかり、取ったからといって仕事が保証されるわけではありません。
- 証明と学びという2つの意味
- 目指す働き方に必要かの見極め
- 費用と時間と気力の見積もり
資格は、目的に合わせて使う役に立つ道具のひとつだと思います。
次は簿記とFPの2級を考えていますが、時間と気力と相談しながら決めるつもりです。資格を迷っている方は、まず「何のために取るのか」を書き出してみませんか。

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