簿記3級の勉強を始めたものの思うように進まず、自分には向いていないのではと感じていませんか。覚えることが多く、問題を解く時間も足りません。土日がつぶれていくうちに、だんだんつらくなってきます。
私も同じでした。退職後に本格的に始めて3ヶ月勉強しましたが、模擬試験では合格ギリギリの点数しか取れなかったのです。それでも本番では80点で合格しています。

簿記3級の勉強を始めましたが、覚えることが多すぎて心が折れそうです。私には無理でしょうか。

私も同じでした。満点を目指すのをやめたら、かえって点が伸びましたよ。狙うのは70点で十分です。
- 進まない問題集
- 足りない解答時間
- 削られる休日
変えたのは勉強量ではなく、目標の置き方でした。この記事では、簿記3級の独学がつらくなる理由と、私が実際に取った70点を取りに行くやり方をお伝えします。同じところでつまずいている方の助けになれば幸いです。
簿記3級の独学がつらい理由

独学がつらくなるのには、はっきりした理由があります。やる気や才能の問題ではありません。
つらさの正体が分かれば、対処の仕方も決まります。逆に正体が分からないまま続けると、自分を責めることになってしまうのです。ここでは私が実際につまずいた4つの理由を挙げますので、当てはまるものがないか確かめながら読んでみてください。
- 覚える量の多さ
- 足りない解答時間
- 続けにくい毎日の勉強時間
- 見えにくいゴール
覚える量の多さ
簿記3級でまず戸惑うのは、覚える用語の多さです。
借方と貸方、仕訳、勘定科目。日常では使わない言葉が、最初からまとめて出てきます。私も最初の2週間は用語を覚えることだけで手一杯で、問題を解く以前の段階からページが進みませんでした。
ただしこれは最初だけです。用語は問題を解くうちに自然と身についていきます。
足りない解答時間
簿記3級の試験は、時間との戦いになります。
知識があっても、手が追いつかなければ点になりません。私も模擬試験で、最後の問題に手をつけられないまま終わったことが何度もありました。
解ける問題を、解ける速さで解く。この練習が別に必要になってきます。
続けにくい毎日の勉強時間
退職後は、時間があるぶんいつでも勉強できると思っていました。
ところが、毎日決まった時間に机に向かうのは思った以上に難しいものです。時間があるからこそ後回しにしやすく、計画どおりに進まない日もありました。
毎日のペースを保つことが、つらさの大きな原因でした。
見えにくいゴール
どこまでやれば合格できるのか。独学ではこれが見えません。
学校に通っていれば進み具合を示してもらえますが、独学では自分で判断するしかないのです。
ゴールが見えないまま走り続けるのは、想像以上に消耗します。だからこそ、次にお伝えする最初の一手が効いてくるのでしょう。
簿記3級の独学で最初にやること

勉強を始める前に、やっておくべきことが1つあります。教材選びでも、計画づくりでもありません。
試験日を決めて、先に申し込んでしまうことです。順番が逆に思えるかもしれませんが、これが独学を続ける支えになりました。なぜ先に申し込むのか、私の実感を交えてお伝えします。
先に決める試験日
私が最初にやったのは、試験日を決めて申し込むことでした。
教材を選んでからでは、いつまでも始まりません。日付が決まって初めて、そこから逆算した計画が立てられます。
ネット試験なら随時申し込めるため、3ヶ月後といった区切りのよい日を選べました。
申し込みで決まる覚悟
申し込みを済ませると、気持ちが変わります。
受験料を払った時点で、後には引けなくなるためです。この覚悟が、独学を続ける一番の力になりました。
やる気が出るのを待つのではなく、やらざるを得ない状況を先に作る。この順番が大事だと感じています。
逆算で作るスケジュール
試験日が決まれば、あとは逆算するだけです。
3ヶ月なら1ヶ月目は基礎、2ヶ月目は問題演習、3ヶ月目は模擬試験、といった区切りが作れます。
細かく決める必要はありません。月単位の大まかな区切りがあれば、今どこにいるのかが分かります。
100点を捨てる70点戦略

ここがこの記事で最もお伝えしたい部分です。
模擬試験で合格ギリギリの点数しか取れなかったとき、私は勉強量を増やすのではなく狙う点数を変えました。満点を目指すのをやめたのです。結果として本番では80点を取れました。なぜ狙いを下げたほうが点が伸びたのか、順にお伝えします。

合格ラインの70点
簿記3級の合格ラインは70点です。100点を取る必要はありません。
当たり前のことですが、勉強していると忘れてしまいます。分からない問題に出会うたび、全部を理解しなければと思い込んでいました。
70点での合格も、100点での合格も、同じ合格です。
捨てる問題の見極め
私の年齢では覚えることが多く、どうしても理解できない問題もありました。
そこで自分が確実に取れる範囲を見極め、そこを固めることにしたのです。理解できない論点は、割り切って後回しにしました。
苦手な1問に時間をかけるより、取れる問題を確実にするほうが点数は伸びていきます。
時間配分の練習
狙いを絞ると、時間の使い方も変わります。
見た瞬間に解ける問題から手をつけ、迷う問題は飛ばす。この判断を模擬試験で練習しました。
最後まで手が回らなかった問題が減り、点数が安定していったのを覚えています。
簿記3級の独学に使った教材

教材は多く揃える必要はありません。私が使ったのは、問題集1冊と無料のサイトだけでした。
何冊も買うと、どれも中途半端になります。1冊を繰り返すほうが記憶にも残りました。実際に使ったものと、その使い方をお伝えします。
読み込んだ問題集1冊
中心にしたのは、問題集1冊です。
新しい教材に手を出さず、この1冊を何度も読み込みました。解けなかった問題には印を付け、そこだけを繰り返します。
同じ1冊を繰り返すほど、解けない問題が減っていきました。
無料で学べるCPAラーニング
理解が追いつかない部分は、CPAラーニングという無料のサイトを使いました。
講義の動画があり、問題や模擬試験にも対応しています。費用がかからないため、独学の負担を増やさずに補えました。
本を読んで分からなかった箇所を動画で聞き直す。この使い方が私には合っていました。ユーチューブにも簿記3級の解説動画が充実していますので、あわせて活用することをおすすめします。
模擬試験の活用
模擬試験は、実力を測るためだけのものではありません。
時間配分を練習し、どの問題を飛ばすかを決める場として使いました。点数そのものより、解く順番を確かめることが目的です。
解いた後は、解答の解説を何度も読み直してください。本番と同じ時間で解く経験と解説の読み込みが、点数を押し上げてくれます。
3ヶ月で80点を取った勉強の流れ

ここからは、実際の3ヶ月をどう進めたかをお伝えします。
特別なことはしていません。月ごとにやることを1つに絞り、それだけをやりました。迷う時間が減るぶん、限られた時間を勉強そのものに使えます。

1ヶ月目の基礎固め
最初の1ヶ月は、用語と仕訳に慣れることだけに使いました。
問題が解けなくても構いません。借方と貸方のどちらに来るのか、手が自然に動くようになるまで繰り返します。
この時期がいちばん進んでいる実感がなく、つらい時期でもありました。
2ヶ月目の問題演習
2ヶ月目からは、問題集を解く時間に切り替えます。
間違えた問題に印を付け、印の付いた問題だけを翌週にもう一度解く。これを繰り返しました。
大切なのは、とにかく繰り返すことです。同じ問題を何度も解くうちに解ける問題が増え、ようやく手応えが出てきました。
3ヶ月目の模擬試験
最後の1ヶ月は、模擬試験を本番と同じ時間で繰り返しました。
最初は合格ギリギリの点数で、解答時間も足りません。そこで前にお伝えした70点戦略に切り替え、取れる問題を確実にする練習に絞ったのです。
本番では80点を取ることができました。
独学がつらくなったときの対処法

3ヶ月の間には、つらくなる時期がきます。
私の場合も、予定が入るたびに計画が崩れました。やめてしまおうかと思った日もあります。そのときに支えになった3つをお伝えします。
用意しておくご褒美
合格したら何をするか、先に決めておくとよいです。
私はコンビニのシュークリームと決めていました。大げさなものである必要はありません。
合格した日に食べたシュークリームは、これまでで一番おいしく感じました。
何度でも受けられるネット試験
不合格を恐れる必要はありません。
ネット試験ならテストセンターに申し込めば、日を改めて受け直せます。年に数回しかない試験とは違い、一度の結果がすべてではないのです。
そう思えるだけで、気持ちはずいぶん楽になりました。
積み重ねへの自信
最後に支えになったのは、それまで勉強してきた自分でした。
本番で迷ったとき、これだけやったのだから大丈夫だと思えたのです。
続けた分だけ、力は確かに積み上がっています。その積み重ねを信じられるかどうかが、最後の分かれ目になりました。
簿記3級の独学によくある質問

ここでは、簿記3級の独学についてよく聞かれることにお答えします。
始める前に迷いやすい点を中心にまとめました。気になる項目だけを読んでいただいても構いません。
合格までに必要な勉強時間
人によって差がありますが、私は退職後に本格的に始めて、3ヶ月かけました。
毎日少しずつ用語を確認し、まとまった時間で問題を解く形です。
働きながら勉強する方は、期間を長めに見ておくと無理がありません。
独学と通信講座の違い
独学は費用を抑えられる一方、進み方を自分で判断しなければなりません。
通信講座は費用がかかりますが、進度が示されるため迷いにくくなります。
無料の教材もあるため、まず独学で始めて行き詰まったら検討するという順番でもよいでしょう。
ネット試験と統一試験の違い
ネット試験はテストセンターで随時受けられ、結果もその場で分かります。
統一試験は決まった日に一斉に行われる形式です。
働きながらであれば、日程を選べるネット試験のほうが計画を立てやすいと思います。
電卓の選び方
電卓は、試験で使えるものかどうかを必ず確認してください。
プログラム機能が付いたものや、印刷機能のあるものは使えない決まりになっています。
大きさは、手に合って打ちやすいものを選んでください。解答時間の短縮にもつながるはずです。
不合格のときの再受験
ネット試験なら、日を改めて申し込み直せます。
一度で決めなければならない試験ではありません。
私はこの点を知っていたおかげで、気負わずに受けることができました。
簿記3級を取る意味
経理の仕事に就いていなくても、役に立つ場面はあります。
決算書の数字が読めるようになり、会社のお金の流れが分かるようになりました。求職にも役立つと考えています。
家計を見るときの目も変わりました。暮らしにも効く資格だと感じています。家計の見直しについては、家計簿が続かない理由と定年前の見直し方で詳しく書いています。
達成感で人生を整える一歩

簿記3級の独学がつらいのは、努力が足りないからではありません。
覚える量が多く、時間も足りない。そのうえで満点を目指そうとすると、苦しくなってしまいます。
- 先に申し込む試験日
- 1冊に絞った問題集
- 70点を取りに行く割り切り
狙うのは70点で十分です。試験日を先に申し込み、問題集を1冊に絞り、取れる問題を確実にする。私はこのやり方で、3ヶ月かけて80点を取ることができました。
やり終えたときに残るのは、資格そのものよりもやり切ったという感覚です。続けた分だけ、力は確かに積み上がります。
まずは試験日を決めるところから始めてみませんか。その一歩が、これからの人生を整えるきっかけになります。ITパスポートやFP3級も含めて、3つの資格を取って感じたことは資格を取る意味はある?60代が学び直した本音にまとめました。


コメント