家の外にある排水のふた、開けたことはありますか。台所の排水が通る桝には、思っている以上に油カスやヘドロがたまっています。
私は家を建てた18年前から、ハウスメーカーにすすめられて半年に1回のペースで掃除をしています。家の手入れ方法の書類にも、定期的な清掃をするようにと書かれていました。わが家の桝は1か所だけで、作業は30分ほどで終わります。

家の外にある排水のふた、開けたことがありません。自分で掃除できるものなのでしょうか。

私は18年前から半年に1回そうじしています。使わないおたま2本とバケツがあれば、30分ほどで終わりますよ。
- 排水桝のそうじ方法への迷い
- 油カスとヘドロへの戸惑い
- 業者に頼むかどうかの判断
この記事では、台所の排水桝そうじの手順と、使っている道具をまとめます。使わなくなったおたまやバケツなど、家にある物でできる作業です。業者に頼まず自分でやってみたい方の参考になればうれしいです。
台所の排水桝のしくみ

台所で使った水は、流しの下の配管を通って家の外に出ていきます。
その途中にあるのが排水桝です。家の外のコンクリートやプラスチックのふたの下にあり、汚れがそのまま下水に流れないよう、いったん受け止める役目をしています。まずは、どんな場所なのかを見ておきましょう。
台所からつながる排水の通り道
排水桝は、台所やお風呂などの排水が集まる地下の受け皿です。
ふだんはふたが閉まっているので、開けてみるまで中の様子は分かりません。
台所の近くにあるふたを開けると、流しから出た水が通っているのが見えるはずです。
油や食べかすがたまる場所
台所からの排水には、料理で使った油や細かい食べかすが混ざっています。
油は冷えると固まるため、桝の中で白い塊になってたまっていきます。
底にはヘドロのような汚れもたまり、放っておくと量が増えていくのです。
クリーン升と呼ばれる桝
わが家で使っている呼び方は、クリーン升です。
一般には排水桝や汚水桝と呼ばれることが多く、呼び方は家や地域によって違います。
桝の中には、ごみを受け止める網が付いているものもあります。
半年に1回そうじする理由

私がこの掃除を始めたのは、家を建てたハウスメーカーからすすめられたからです。
家の手入れ方法をまとめた書類にも、排水桝は定期的に清掃するようにと書かれていました。言われたとおり半年に1回のペースで続けていますが、あけてみるたびに、たしかに必要な作業だと感じました。
たまる白い油カスとヘドロ
ふたを開けると、白い油の塊が浮かんでいます。
底にはヘドロのような汚れもたまっていて、半年でもかなりの量です。
これを取り除くのが、この掃除のいちばんの目的です。
放置で起きる詰まりと悪臭
掃除の間が空くと、油カスの量が増えていきます。
量が増えるほど固まって、なかなか取れなくなるのが困ったところです。
油がたまり続けると排水の流れが悪くなるので、早めに取り除いておきたいものです。
天気のいい日を選ぶ屋外作業
作業は家の外で行うため、天気のいい日を選んでいます。
雨の日は足元がすべりやすく、桝の中も見えにくくなるからです。
晴れた日の明るい時間帯のほうが、汚れの様子もよく分かります。
用意する道具

特別な道具は必要ありません。
私が使っているのは、台所で使わなくなったおたま2本と、バケツ、ビニール袋、新聞紙だけです。専用の道具を買わなくても、家にある物で十分にできます。準備は5分ほどで整います。
- 使わなくなったおたま2本
- ビニールをかけたバケツ
- 新聞紙を入れたバケツ
- ビニール製の手袋
- 水を流すホース

使わなくなったおたま2本
役に立つのが、台所で使わなくなったおたまです。
穴のないおたまで桝の水をくみ、穴のあいたおたまで油カスをかき取ってすくいます。
2本を使い分けると、水と汚れを分けて取り出せるのです。
ビニールをかけたバケツ
バケツには、あらかじめビニール袋をかけておきます。
こうしておくと、作業が終わったあとに袋ごと取り出せて便利です。
バケツ自体がひどく汚れないので、後片付けも楽になります。
油カス用の新聞紙
油カスを入れるバケツには、新聞紙を入れておきます。
新聞紙が水気を吸ってくれるので、袋の中で水がゆれにくくなるのです。
ここまで用意できれば、準備は完了です。
排水桝そうじの手順

手順そのものは、いたって簡単でした。
ふたを開けて、水をくみ、油カスとヘドロをすくい、最後にホースで流すだけです。わが家の桝は1か所だけなので、30分ほどで終わります。順番に見ていきましょう。

ふたを開けたあとの確認
まず、桝のふたを開けて中の様子を見ます。
白い油の塊がどれくらい浮いているか、ヘドロがどこまでたまっているかを確かめておきましょう。
汚れの量によって、その日の作業の進め方も変わってくるでしょう。
白い塊とヘドロの回収
穴のないおたまで水をくみ、ビニールをかけたバケツに移します。
穴のあいたおたまに持ち替えると、水を切りながら油カスだけをすくえます。
すくった油カスは、新聞紙を入れたバケツへ入れていきましょう。
網にこびり付いた油カス
桝の網には、油カスががっちりこびり付いています。
これはおたまでこそげ取ったあと、ホースの水で流して落とすのです。
ホースはストレートに切り替えると水の勢いが強くなり、桝の中もきれいに洗えます。
手間がかかるところ

作業そのものは単純ですが、手間がかかるところもあります。
いちばん時間を取られるのは、網にこびり付いた油カスです。そのほか、においや作業中の姿勢についても、やってみて分かったことがあります。これから始める方のために書いておきます。
こびり付きが取れない網
網に固まった油カスは、ひとこすりでは落ちません。
半年たつと油カスが固まってしまうので、こそげ落とすのに手間がかかります。
掃除の間が空くほど落としにくくなるので、ためすぎないほうが楽です。
においとマスクの使い分け
作業中は、やはりにおいが気になります。
冬はマスクをして作業しますが、夏場は暑いのでマスクなしで行いました。
手袋はビニール製が使いやすく、服装と靴は汚れてもよい物にしています。
無理をしない姿勢と時間
桝は地面にあるので、しゃがんだ姿勢が続きます。
腰や膝に負担を感じたら、途中で立ち上がって一息入れるとよいでしょう。
30分ほどで終わる作業なので、急がずに進めるのがよいでしょう。
3年前に起きた配管の詰まり

半年に1回の掃除を続けていても、困ったことが起きたことがあります。
3年前、台所から排水桝までの配管が詰まってしまいました。桝の中をきれいにしても、流れは元に戻りません。結局ハウスメーカーに来てもらい、専用の道具で直してもらうことになりました。
ゴボゴボという排水の音
最初に気づいたのは、台所の水の流れが悪くなったことでした。
水を流すと、ゴボゴボという音がするようになったのです。
流れが悪くなったり、ゴボゴボと音がしたりしたら、配管の詰まりを疑ったほうがよいでしょう。
ワイヤーでの洗浄と費用
自分では手に負えないので、ハウスメーカーに来てもらいました。
配管洗浄用のワイヤーを使って、詰まりを取り除いてもらいました。
費用は2万円ほどだったと記憶しています。桝の中だけでは直せない詰まりもあるということです。
油の捨て方を変えた効果
この詰まりをきっかけに、油の捨て方を変えました。
油を含むものは、なるべくペーパーなどに吸わせてから捨てるようにしたのです。
そうしてからは、桝にたまる油カスが少なくなりました。
ゴミの出し方と臭い対策

回収した油カスとヘドロは、当然ながらにおいます。
そのため、いつ作業をするかが意外と大事でした。私は、ゴミの収集日の前に掃除をするようにしています。家に長く置かずに出せるので、においが気になりません。
収集日の前に済ませる段取り
掃除の日は、ゴミの収集日に合わせて決めました。
回収した汚れを家に置く日数が短いほど、においに悩まされずに済みます。
天気と収集日の両方を見て、作業する日を決めるのがコツです。
新聞紙で水気を取る工夫
バケツに敷いた新聞紙が、油カスの水気を吸ってくれます。
水気が減ると袋から汁がもれにくく、持ち運ぶときも安心です。
新聞紙は、少し多めに入れておくとよいでしょう。
ビニールの口をしばる処分
作業が終わったら、バケツにかけたビニール袋の口をしばります。
私は袋を2重にして閉じ、においがもれないようにしています。
ゴミの出し方は地域によって決まりが違うので、お住まいの自治体の案内を確かめてください。
業者に頼むという選択

排水桝の掃除は、業者に頼むこともできます。
桝の掃除そのものは自分で続けていますが、3年前に配管が詰まったときはハウスメーカーに来てもらいました。自分でできることと、頼んだほうがよいことの分かれ目をまとめておきましょう。
自分でやるか頼むかの分かれ目
桝のそうじだけなら、1か所で汚れもひどくなければ自分でも十分にできます。
一方で、配管の奥の詰まりは自分ではどうにもなりません。桝の数が多い場合や、何年も掃除していない場合も、自分でやるのは大変でしょう。
しゃがむ姿勢がつらい方も、無理をせず頼むことを考えてよいと思います。
高圧洗浄という方法
業者に頼むと、高圧洗浄で配管の中まで洗ってもらえます。
配管の奥で詰まっている場合は、自分で取り除くのは難しいものです。
費用や作業の内容は業者によって違うので、見積もりを取って確かめましょう。
無理をしない判断
家のことは、何でも自分でやればよいというものでもありません。
エコキュートの交換のように、専門の業者に任せたほうがよい作業もあります。見積もりの取り方はエコキュート交換 見積もりで30万円の差に書きました。
自分でできることと任せることを分けておくと、暮らしは続けやすくなります。
排水桝そうじによくある質問

排水桝の掃除について、気になりそうな点をまとめました。
ここに書いたのは、わが家の桝を半年に1回掃除している私の体験と、一般的に言われていることです。桝の形や数、ゴミの出し方は家や地域によって違うので、家の手入れの説明書や自治体の案内も確かめてください。
そうじの頻度の目安
私は半年に1回のペースで掃除をしています。
間が空くほど油カスが固まって取れにくくなるので、ためすぎないことが大切です。
料理で油を多く使う家庭なら、もう少し短い間隔でもよいでしょう。
洗剤を使ってよいかという疑問
私は洗剤を使わず、おたまとホースの水だけで掃除をしています。
桝の汚れは、すくって取り除くだけでもかなりきれいになります。
洗剤を使いたい場合は、家の手入れの説明書で使ってよいか確かめると安心です。
詰まったときの対処
水の流れが悪いときや、水を流すとゴボゴボと音がするときは、まず桝を開けて汚れがたまっていないか見てみましょう。
桝の中がきれいなのに流れが悪い場合は、配管の奥で詰まっているかもしれません。
私も3年前はそうでした。自分で無理をせず、業者に相談するのが確実です。
油を流さない毎日の工夫
そもそも油を流さなければ、桝にたまる量は減ります。
私は詰まりをきっかけに、油を含むものはペーパーに吸わせてから捨てるようにしました。
そうしてからは、桝にたまる油カスが目に見えて少なくなりました。
マンションの場合の違い
マンションでは、排水管の掃除が管理組合で行われることが多いようです。
専有部分と共用部分で分担が決まっているので、管理会社に確かめてみましょう。
自分で開けて掃除をするのは、戸建ての場合が中心になります。
手袋と服装の準備
手袋はビニール製が使いやすく、汚れてもすぐに洗い流せます。
服装と靴は、汚れてもよい物にしておきましょう。
冬はマスクをすると、においが気になりにくいでしょう。
半年に1回で保つ住まい

台所の排水桝には、半年でも白い油カスとヘドロがしっかりたまります。使わなくなったおたま2本と、ビニールをかけたバケツ、新聞紙、ホースがあれば、30分ほどで掃除できました。
作業は天気のいい日に、ゴミの収集日の前に行うのがおすすめです。回収した汚れは袋を2重にして閉じれば、においも気になりません。
- おたま2本での水と油カスの回収
- ゴミ収集日の前に行う段取り
- ためすぎないための半年に1回
ためてから慌てるより、半年に1回のうちに済ませておくほうがずっと楽です。
庭の手入れと同じで、家の外回りは少しずつ続けることが大切だと感じています。草取りを楽にする工夫は庭と駐車場の雑草対策 草取りを楽にするコツに書きました。まずは一度、家の外のふたを開けてみませんか。


コメント